第二回長田サロンが開催されました:高38回生 近藤稔和さん 「現代社会における法医学の役割~虐待から孤独死まで~」
第二回長田サロンは日本橋に場所を移しての開催です。
ガラスの仕切りがモダンな「みなと銀行 Mポート」は、兵庫県にゆかりのある方々が首都圏で拠点として使う事のできる新しいスペースです。
会場にいらした近藤先生は、お体も(お顔も)大きく、引っ張られたマスクのひもが今にもちぎれそう。
でもその大きな声での講義が始まった途端に、場内が静まりかえりました。
プロジェクターで映し出されるのは、目を背けたくなるような虐待された子供達の解剖写真。
小さな体につけられた、おびただしい数のあざ。
次から次へと出てくる事例に添えられる親の言い訳がむなしく聞こえます。
先生が向き合っている高齢者の問題も多岐に渡ります。
孤独死、虐待、認認介護、徘徊からの事故死・行方不明・・・
数多くのグラフや表が、その問題の大きさを実感させてくれました。
先生の最初の言葉「死因を解明することは、その人の人権を擁護すること」が何度も頭をよぎりました。
何故防げなかったのか。 社会として連携する事の大切さを、一人一人が自分の事して考えた一時間でした。
質疑応答では、参加者自らの体験からの質問などが出されました。
Q: 解剖して頂くまで1日以上待たされましたが。
A: 解剖医が少ない為ですが、私は早くご遺体をお返しするために、徹夜で解剖する事もあります。
Q: 解剖してもらったら費用はかかるのですか?
A: 全国的にご遺族から費用を頂くことはありません。(Y市を除く)
などなど、時には笑いも交えてくださるのは先生のお人柄。
重いテーマながらも、最後は和やかに拍手喝采で終わりました。
引き続いての懇親会は、セミナー会場のビルから徒歩10秒のお寿司屋さんで行われました。
くじ引きで席決めしたから、テーブルのメンバーは歳も仕事もお立場もバラバラ。
でも"長田生"という共通項は強い! あっという間に打ち解けて、飲み物の注文が間に合わないほど(笑)
こんな豪華なちらし寿司が出てくるのは、さすが"築地"をうたうお寿司やさんです。
いつまでも話は尽きないながら、あっという間に近藤先生がお帰りの時間となりました。
次は先生ご自身が聴講側として参加したい、との嬉しいお言葉を最後に頂きました。
次はどんな講師が登場するでしょう。引き続き長田サロンにご期待ください!
(文責 高41回 井川千穂)
当日の動画です。
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